安全地帯とゼブラゾーン、魚にとって安全な場所とは
右折専用レーン手前や、二車線が一車線になる手前で路面に表示されているゼブラゾーン。あの斜線で仕切られたエリアのことを安全地帯や進入禁止表示と勘違いされている方もいらっしゃるようですが正式には導流帯という名称で、高速道路の本線進入時にズムーズな合流を促したり、右折車線手前での車の流れを作ったり、障害となる中央分離帯を手前でドライバーに認識させるためにあるサインの役割のようです。
本来の安全地帯を教則本でしかみたことが無い、実際の表示箇所に遭遇したことが無い人も結構おられるのではと思いますが、安全地帯のエリアは必ず四角のようで、路面電車などが走行している都市などでは青色の標識看板と合わせて普通に見られるようです。
進入禁止エリアはゼブラゾーンに黄色の縁取り表示ですので、昼間であれば簡単に見分けがつきますね。
ゼブラゾーン、この導流帯は走行を禁止されているわけではないのが、ややこしいところです。
調べてみますと道路標示には「規制表示」と「指示表示」があり、導流帯は「指示表示」に該当し、『道路標示、区画線及び道路標示に関する命令』で規定された「車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられた場所であること」を示すための表示で、道路交通法条の交通規制を表す表示ではないことから、侵入禁止を規制する表示ではないので、走行しても違反にならないようです。
ただし、もし事故になった時には過失割合に差が出るようです。くれぐれも走行には注意が必要なことは間違いありません。
魚にとっての安全地帯
ハゼの仲間に見られるようなタコのように巣穴を持つ魚は、安全地帯を確保していますが、大海原を泳ぐマグロやカツオ、その餌となるイワシなどの小魚にとって安全地帯はどこなのでしょうか?隠れるというよりも大きなサメ・ジンベイザメや流木などの浮遊物に寄り添う?くらいでしょうか。産卵数から比較するとマグロは100万粒以上、マイワシは3~5万粒ですので捕食者の方が圧倒的に多いのですが、成熟までのサイクルが短いのと産卵場所の適応条件が柔軟で範囲も広いイワシの方が有利なので、バランスがとれているのでしょうか?イワシの敵は海の中だけではなく空からもやってきます。カツオドリに代表される海鳥の急降下攻撃にも備えなければなりません。
イワシの身になって考えると八方塞がりで気の休まる暇もない魚人生ですね。
*タモを水槽に入れたとたん、岩陰に逃げ込むハタタテハゼ
イワシは薄緑色?
私の勝手な考えですが、背中の模様・体色が機能する水深・天候がイワシにとっての安全地帯ではないかと考えています。
良く晴れた天気の日と、どんより曇った灰色空の日。生け簀や水槽で見るイワシの色に違いがあります。太陽光が十分にあるときは背中が薄緑色で、曇り空の日にはくすんだ青色に近い灰色に見えます。見ている方も泳いでいる魚もまわりの明るさや角度で見え方は違うのですがイワシ自身が体色をコントロールしているのではなく、イワシの背中へあたる太陽光の具合によって体色が違って見えますよね。その見え方をイワシ自身が泳ぐ水深を調整しているとしたら、面白くないですか?その水深が安全地帯である。
泳ぐ水深と合わせて群れの広がり方・遊泳姿勢を変化・コントロールさせているのではないか?と思えることが、活魚トラックでの輸送中に運転席からのモニターカメラによる目視と、活魚トラックの水槽の蓋を開放した時の遊泳の違いで感じることが出来ます。
自然界における遊泳行動を実際に観察、またはバイオロギングなどの映像をみたことが無いので確かなことは言えませんが、今まで見てきた生け簀内でのイワシ・水槽内でのイワシ・大型生け簀におけるマグロ・スマ・カツオの遊泳を比較してみると背中の柄・色を溶け込ませているように思えます。
チョウの幼虫であるイモムシが、鳥の糞に似せた体色でカモフラージュしているとするならば、鳥の目にたいしてイワシの柄が効果的にカモフラージュの役割をしていると仮定出来るのではないか。すでに学術発表されていたら嬉しいような悲しいような…
*海の中道マリンワールドの大水槽で大きなタイフーンを作るイワシ
車を運転する上においては、
対向車・歩行者などまわりの人達から見える・認識されていることが安全につながります。
早目のヘッドライトで、自車の存在をアピールしましょう。
安全という言葉から連想されるプロレスラー・マスクマン・ルチャドールといえば
メキシコのトリプレ・ア、AAAで活躍している、アエロスター!
安全というにはほど遠い、場外への背面体当たり・背面プランチャスイシーダは衝撃的!
相手を見ながら着地点・落下点を目視できるコンヒーロやプランチャと違って
一切、相手を見ずに背中から落下する無謀ともいえる潔さ!必見です!
escrito por acuario pez portador