細菌編Vol.4
何について書こうか悩んだ結果、『殺菌・除菌・抗菌・滅菌』の違いについて書こうと決めました!!
普段よく目にするこの言葉、特にコロナ関連でより多く見たり聞いたりする機会があるのではないでしょうか。
でも各言葉について、分かるようで意外と分からなかったりしませんか?
(私は困惑したことがあります、、、)
そこで、簡単ではありますがまとめてみました!!
“細菌編” なので、これからの文書には細菌と記載していますが、ウイルスも同様になります。
No.1 殺菌
漢字の通り、細菌を殺すこと。
しかし、細菌の種類や細菌を殺す規定量などに決まりはなく、
極端な話、ほんの少しだけ細菌を殺すことができても『殺菌』と言えます。
医薬品や医薬部外品がこの言葉を使えます。
No.2 除菌
細菌と取り除くこと。
その場所から細菌の数を減らすことができれば『除菌』と言えますので、
手を水で洗い流しただけでも細菌は落ちる為、『除菌』効果があります。
手洗いの重要性がわかりますね。
殺菌と謳えない、医薬品・医薬部外品以外の製品で使います。
No.3 抗菌
細菌の増殖を抑えること。
増殖を抑えるので、殺すこと・取り除くことはできません。
『抗菌』を行うことにより、細菌が住みにくい環境を作ることができます。
No.4 滅菌
細菌を限りなく0に近づけること。
殺菌とは違い、無菌性保障水準と呼ばれる基準があり、
滅菌前の状態から、細菌の数を100万分の1以下にしなければなりません。
細菌によっては、加熱しても常温で放置すると増殖し毒素を強くする種類もいます。
それらの種類の細菌も殺すために、滅菌方法の1つとしてオートクレーブ滅菌法があります。
高圧力をかけられる装置で、『121℃、2気圧、15分以上』処理する方法です。
細菌をほぼ0にする方法の為、なかなか家庭で行うのは難しいですね、、、
水槽を管理されている方や医療関係者の方、飲食業界で働かれている方などは、なじみ深いかもしれない『殺菌灯』
UVを使って細菌を殺菌していますね。
弊社でも、殺菌灯を設置している水槽があります。
あくまでも殺菌なので、すべての細菌を殺すことはできませんが、
上手に使うことで水槽内の環境を保つことができ、
大切な魚を病気に侵されるリスクを下げることができます。
これにて、細菌編は一区切りとさせて頂きます。
次回からは、寄生虫について書こうと思っています。
ちなみに、No.5消毒
人に対する病原菌を殺菌・除菌すること。
こちらも殺菌と同様、医薬品・医薬部外品に使えます。