キセジョのこぼればなしー寄生虫編Vol.2ー

キセジョのこぼればなし, ブルーコーナーマガジン 

寄生虫編Vol.2
皆さん、寄生虫と聞くとどの種類を思い浮かべますか?

ハダムシやウオノエ、エラムシetc…
様々な種類がある中で、一時ニュースでよく目にしたのは
『アニサキス』ですかね!!
芸能人の方がアニサキスに気づかず食べてしまい、痛い思いをした
と話題になりましたね。

 

 

寄生虫には、寄生する相手(宿主) が決まっている種類が多く存在します。
また、最終的に寄生する相手(最終宿主) にたどり着くまでに、
いくつかの宿主を経由する寄生虫もいます。(経由される宿主は中間宿主と言います。)

 

アニサキスの場合、、、

水中で卵が孵化。

中間宿主であるオキアミに食べられ寄生・成長する。

オキアミが、待機宿主(または第2中間宿主) であるブリやイカなどに食べられる。アニサキス移動。

待機宿主が、最終宿主であるクジラやイルカなどに食べられるとアニサキスは成虫となり、寄生・産卵する。

最終宿主の糞と一緒に卵が水中に出る。

となり、クジラやイルカとの出会いを求めている途中で人の体内に入ってしまうのですね。

 


アニサキスが人の体内に入ると、人の胃がアニサキスにとって悪い環境である為、
そこから逃げようと噛みつき胃痛を引き起こします。


では、アニサキスによって痛い思いをしない為にはどうすればよういのでしょうか?
アニサキスは加熱や冷凍することで死ぬので、これらの処理を行うと無害となります。
また目に見える大きさなので、
生魚を食べる際は注意深く観察・見つける・取り除くことで防ぐことができます。

自分で釣った魚を食べる際は、釣って締めた時に内臓を取り出すことが予防の1つとなります。
アニサキスは普段消化管にいるのですが、宿主が死ぬと筋肉部分に移動します。
筋肉部分に移動する前に内臓を取り出してしまえば、アニサキスに遭遇する確率を下げることができます。

 

魚を捌いた際に寄生虫がいたら、驚き食べるか迷ってしまうかもしれません。
でもアニサキスの場合、しっかりと取り除くことで問題なく美味しく食べることができますので、
見つけた際はアニサキスをじっくりと観察した後、魚を美味しく召し上がってください。