カツオノエボシ【新江ノ島水族館】
弊社のある伊豆や三浦半島では夏前の今の時期はカツオが回遊してくる季節になります。
そんな時期の南寄りの風に乗って現れる烏帽子のようなクラゲのことをカツオノエボシと呼ぶようになったようです。
特に毎年今の時期になると神奈川県の藤沢海岸に大量に漂着し,遊泳注意のニュースを目にする機会が多くなります。
このクラゲは別名電気クラゲと呼ばれており,猛毒を持っているクラゲで刺されると電気ショックを受けたような強烈な痛みが走り,呼吸困難などを引き起こします。
海水浴中に刺されると溺れたりする危険性があるので,発生中の海へは本当に危険なので遊泳は控えたほうが良いです。
そんな猛毒電気クラゲですが水槽の中に収容して,よく観察をしてみるとすごく綺麗なクラゲであると認識させられます。
青・黄色・紫・緑などとてもカラフルです。
自然界では浮袋に空気を入れて漂いながら生活をしているため,みななんが良く知っているクラゲ(鉢虫)とは違って拍動はしていませんが,触手を伸ばしたり縮めたり。浮袋を膨らませたり萎ませたりとユニークな動きをしています。
海岸へ漂着しているクラゲでも刺胞毒は健在ですので,無闇に手に取ることも控えてください。
そんな危険なクラゲを間近で観察したいということであれば神奈川県にあります新江ノ島水族館様で期間限定展示にて公開されております。
種類的にも長期飼育が難しいクラゲのため,生体の調子によっては展示が終了してしまっている可能性がありますが,お近くへお越しになられた際はぜひ一度カツオノエボシを観察してみてください。