皆さん、お疲れ様です!繁殖コーナー担当のタイユーです!
8月になり梅雨明けもしたということで多くの観光客を目にするようになりました。
来週には会社にて「真夏の深海教室2020」も行われますので、
多くの方に楽しんでいただけるよう体調管理を万全にし迎えたいと思います!
さて、今回の主役はこちら!
こちらはカブトクラゲです!
カブトクラゲは名前にクラゲとついていますが、
有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)と呼ばれるクラゲの仲間とは別の生き物です。
クラゲの特徴である毒を持たず、繁殖する際には卵を形成し体外に放出され、
分裂、変態を繰り返し大きくなります。
日本各地で見ることができ、夏ごろになると会社裏の海でもよく見かけます。
上の写真の個体は2~3cmほどの大きさですが、最大で10㎝程にもなると言われています。
カブトクラゲは食用の価値はないものの観賞用としての需要が非常に高いため、
主に水族館などで繁殖研究が盛んに行われています。
上記にも記した通りカブトクラゲは卵で増えるため、その卵を管理できるかが重要となってきます。
その卵ですが大きさが0.6mmほどしかないため、その小さい卵を観察できる道具、
無事生まれた赤ちゃんにあげる餌の確保が繁殖する際には重要な点になってきます。
非常に手間がかかる繁殖ですが、近年異常気象も多い中安定して生物を展示するためには
繁殖技術というものが絶対に必要な時代に入っているので、
「今は自然にたくさんいるから大丈夫」と思わず繁殖技術獲得していきたいです。