皆さん、お疲れ様です。繁殖コーナー担当のタイユーです!
先日Yahoo!ニュースにて干上がった水槽から大量のカブトエビが生まれたことが
取り上げられておりました。SNSでは奇跡だと言われるほど話題でしたが、
この件について弊社が扱っているアルテミアを交えながら
お話しさせていただきたいと思います<(_ _)>
まずカブトエビの生態ですが、国内では本州から九州にかけての水田にて生息しています。
最大で3cm程と小さく寿命も1ヵ月の生物ですが、約2億年前から姿を変えずにいることから
「生きている化石」としても有名です。
そんなカブトエビですが卵が特徴的で、「乾燥卵」や「耐久卵」と呼ばれています。
この卵は殻が2重構造になっており、特に外側の殻が強固なため壊れにくく
寒さや乾燥に強い作りになっております。
この卵が孵化する条件が12~25℃の水に2,3日浸かり、日光に当たることで生まれます。
この条件が整うまで何年も卵のままで生きることができ、中には10年前の卵から
生まれた例もあるそうです。
カブトエビの卵と同じ特徴がある生き物が、弊社でも扱っているアルテミアになります。
これはベトナム産アルテミアを孵化されている写真です。
アルテミアはカブトエビより小さく、最大で1.5cmにしかならないと言われています。
同じ耐久卵の特性を持つため、1枚目の写真のようにパックや缶詰などで販売されています。
孵化の条件ですが20~30℃の水温に24時間光を当てることで生まれますが、
生まれた際に酸欠で死んでしまわぬようエアレーションをしています。
アルテミアは主に飼育生物の餌として利用され、水族館や研究施設、養殖場でも扱われています。
またアルテミアの生息地が汽水域であるため、淡水魚にも活用されています。
小さい幼生やクラゲを飼いたいという方はぜひご連絡いただければと思います。