皆さん、お疲れ様です。繁殖コーナー担当のタイユーです!
だんだん気温も下がり深海生物も数多くの種類を生かせられるようになりました。
今回は過去にやったことのある再度挑戦したい生物をご紹介したいと思います。
こちらはオオエンコウガニの稚ガニです!
オオエンコウガニは東京湾以南の水深120~1000mに分布が確認されております。
深海底引き網漁にて捕獲されることもありますが非常に稀で、市場では「マルズワイガニ」という
名称で高級品として扱われています。
食用としての需要は高いですが、観賞用としても人気があります。
飼育しやすく甲幅が20cmを超える個体もあり見栄えに評判があります。
そんなオオエンコウガニが昔、弊社の水槽内で孵化させたことがありました。
当時北里大学さんとの共同研究にて飼育実験を行いました。
写真写りが悪いですが、初めはゾエア幼生から始まり上の写真のメガロパ幼生へ成長したのち
稚ガニになります。
生まれてから約2か月をかけて稚ガニまで成長できましたが、
約1cmの大きさで死んでしまいました‥?
これまで幼生の変態記録はあるものの稚ガニから長期飼育して成体にしている記録がないため、
今季の漁でも機会があればぜひ挑戦していきたいです。