先日、出荷するお魚を水槽から取り上げようと、とあるスタッフに手伝ってもらっていたところ、
急にスタッフから「痛っ!!」と声が、、、
なんと、岩陰に隠れていたガンガゼの棘が指に刺さってしまったようです。
(こういう所にいるんですよね、、、)
ウニの仲間であるガンガゼの細長い棘には毒があり、刺さると激しい痛みを引き起こします。
棘は鋭く簡単に刺さり、さらに逆棘があり、折れやすい。
刺さると皮膚内に折れて残り、さらに痛みは増します。
恐るべしガンガゼ、、、
さて刺されたスタッフはというと、
刺さった指を綺麗に洗い、棘を抜き、お湯に漬けるではありませんか。
なぜ? と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
実は、お湯に漬けることで痛みの引きが早いのです。
海の生物の棘毒は、ほぼ共通して同じ性質を持ち、熱により分解されることが分かっております。
刺されたらできるだけ早くお湯(45℃以上)に30~90分程漬けることで、痛みが軽減します。
(ちなみにそのスタッフはポットからお湯を出して(90℃以上?)、瞬間的に何度も刺された部分を浸けてました(笑))
ガンガゼに限らず、オコゼやゴンズイなどに刺された際も同じです。
一方、クラゲやイソギンチャクなどの刺胞動物に刺された際は、海水で触手を洗い流します。
真水で洗うと、真水に刺激され毒が発射されると言われています。
海に遊びに行く際や、水槽のメンテナンスをする際は、ご注意ください。
そして、痛みが引かない場合はすぐに病院へ!!
お湯に漬けることは、あくまでも応急処置ですので、、、