光る魚!?【沖縄美ら海水族館】
またまたBIGなニュースが飛び込んできました!!
以前にも『世界初』でご紹介させていただいた美ら海水族館さんですが今回もまた『世界初』を発表してくれました!
美ら海水族館さんでのアカタマガシラ(Parascolopsis eriomma)の展示方法はとても面白く,通常の白色系の照明下ではなくあえて魚体の見えにくい青い照明の水槽で展示飼育しています。
なぜそんな展示方法をしているのか?というとアカタマガシラの持っている特殊な能力に関係しています。
それは青い光を体に受けるとその光を吸収し,黄色や緑色に変換するという能力を持っているのです。
記事によると常設展示用のアカタマガシラを採集していると100匹に1匹の割合で釣れる”なんだか違和感のある”アカタマガシラが釣れるそうで,詳しく調べてみたらこの2種はDNAの塩基配列も全く異なっており別種だったそうです!
ここでひとつややこしい話なのは上記に書いてきたアカタマガシラ(従来から知られている種)は塩基配列上”新種”であり,逆に1/100で釣れる個体は既知種だったようです。
そこで以前から知られていた種の方を
和名:アカタマガシラ 学名:Parascolopsis akatamae ※新種
1/100の個体を
和名:エンビアカタマガシラ(新称) 学名:Parascolopsis eriomma
と新種発見をしてしまったのです!!
そしてここからがもう一つの『世界初』です。
この2種を見分けるポイントですが,
1.頭の色合いが微妙に異なる
2.尾鰭の先端が1/100の個体の方が微妙に尖る
の2点だとされてきていました。
(尻尾の形が”燕尾”っぽいから”エンビ”アカタマガシラになりました!)
が,この2点は数を見ている人でも見わけがほぼつかないほどの微妙な差!!
とここでアカタマガシラの展示方法が活きてきます!
青い照明を当ててみたら…
なんと発光の仕方が全く異なったのです!!
https://churashima.okinawa/userfiles/files/topics/pressrelease/nr_201210.pdf
このことから世界初!蛍光パターンの違いによる同定方法として有効であることが示されたのです。
以前に別の水族館の飼育の方からスズメダイの仲間でもブラックライトを当てると顔に模様が出てくる種類がいると聞いたことがあります。
魚の目がこの発光を見ることができる目であれば個体認識に役立てていると思われます。
早速,スズメダイのことを教えてくれた飼育員さんへ連絡してみます!!