毎週金曜日は「さかな?FRIDAY」と題しまして
ブルーコーナースタッフによるイチオシ生体や会社での出来事などなど様々な情報をお届けいたします。
今週は海の嫌われ者のイメージが強くなってしまっている生き物をご紹介したいと思います。
マイナスイメージばかりですが、まずはその生き物の魅力を知ってもらいたい!ということでのご紹介です!
オニヒトデ(Acanthaster planci)
ヒトデということでウニやナマコと同じ棘皮動物の仲間になります。
他のヒトデと同じく、足のように思われがちな腕からは無数の管足が無数に生えています。
更には食事の際に胃袋を体の外に出して、体外で消化吸収を行います。
サンゴを食べるイメージが強いと思いますが、幼生の間は植物プランクトンを食べています。
そんなオニヒトデの何が嫌われる原因になっているのか…
・サンゴの食害(大量発生により食害のスピードが早い)
・無数に生える棘には毒がある(下の画像)
本来であればサンゴの成長しすぎによるバランスの崩壊をオニヒトデが食べることで抑制していると考えられていました。
しかし問題になっている大量発生の原因こそ、実は私たち人間が作ってしまっている可能性があると言われています?
・温暖化により生息範囲が広がっている(北上している)
・山などの開発により、土中の高い栄養分が川から海へ流れ出ている(幼生の餌となる植物プランクトンが豊富になる)
・ホラガイなどの外敵が人間の手によって減少傾向にある
ブルーコーナーでは今回のようなオニヒトデの収集も行っております。
ただ嫌われ者で終わらせるのではなく、なぜ嫌われるようになったのか?等あらゆる角度から生き物を見ていただきたいと思います。
その裏には様々な問題が隠れていることが多くあります。
その生き物の魅力、自然界での役割など知ることで、私たち人間がとるべき行動が見えてくるのではないでしょうか?
落ちているごみを拾う!まずは小さいことから始めるきっかけ作りになれたら…
ブルーコーナーでは海や海の生き物を通して、これからもメッセージを発信していきたいと思います!