皆さん、お疲れ様です。繁殖コーナー担当のタイユーです!
本日は過去に紹介させていただいた深海性甲殻類の近況報告をさせていただきます!
では今回の主役はこちら!
こちらはボタンエビの稚エビです!
ちなみに以前あげた稚エビの写真がこちらにあります。
前回から約2か月が経過し、大きさも2倍近く大きくなりました。
体色も白色から赤色に変化し、ぼやけてわかりずらいですが名前の由来である牡丹の花のような模様も出てきています。
非常に飼育しやすいエビですが、生まれた半数近くは初期減耗で死んでしまいました。
初期減耗とは多くの子供を産む海産魚類に起こりやすい現象で、孵化前後に死亡してしまう現象です。
餌不足や卵の未成熟など様々な原因があり、この初期減耗の率を下げることも繁殖学の重要な点でもあります。
本来であれば死んでしまった個体を回収し、顕微鏡などの実験器具で観察したいところでしたが、死んだ直後に他のエビたちに食べられてしまったため真相を知ることはできませんでした。
現状生きている子達はかけることなく生きておりますが、脱皮をした際に柔らかくなったところを襲われることが甲殻類あるあるとなっておりますので、少しでも大きく成長させられるよう気を付けて見守っていきたいと思います。