皆さん、お疲れ様です。繁殖コーナー担当のタイユーです!
今回は以前紹介させていただいた同種で珍しい光景を目にしたのでご紹介させていただきます。
では、今回の主役はこちら!
こちらはプテラポゴン・カウデルニィの稚魚になります!
ちなみに以前ご紹介したカウデルニウィの稚魚がこちらになります。
比べてみるとわかりやすいですが、今回ご紹介するカウデルニウィには卵の栄養を吸収し切れていない個体になります。
実はこちら、口内保育を途中でやめてしまった卵を人工的に孵化させた個体になります。
口内保育とは受精卵をオスの個体が口の中で稚魚になるまで面倒を見ることです。これによって生まれた時からある程度の大きさで外敵に襲われにくくしていると考えられています。
今回のようにお世話する卵を途中で破棄してしまうケースは他の生物でもあることですが、原因の1つとして環境の変化をあげることができます。こちらの卵を抱えていたオスは入荷した生体の中に含まれていた個体で、弊社の水槽に水合わせしている最中に卵を出してしまいました。魚にとって水質の変化というものは非常に重要なものになるため、パック水とのギャップにストレスを感じてしまったと考えております。
人間も同じですが新しい環境はその生体にとってストレスになるケースが多くあります。一般家庭でもいえることですが、生まれたての子や家に迎え入れたばかりの子には環境に慣れるまで気を使うことが飼育する上で非常に重要なことになります。皆様も生き物を飼育する際にはこれを前提に意識することで、うまく共に生活していけるかと思います。