前々回の世界の海ザッピング44話に続いて、発光の記事に関するお話です。
その記事のタイトルも “Glow-in the dark sharks found off New Zealand coast” (暗闇で光るサメがニュージーランドの海岸で発見)。
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Scientists say they have found that three deepwater shark species living off New Zealand glow in the dark.
The species were collected from the Chatham Rise – an area of ocean floor to the east of New Zealand – in January of last year, according to the study.
One of them, the kitefin shark, is now the largest known luminous vertebrate and can reach up to 180cm (5ft 11in).
Bioluminescence was also confirmed in the blackbelly lanternshark and southern lanternshark.
The three species were already known to marine biologists but this is the first time that the phenomenon of bioluminescence – organisms emitting light – has been identified in them. While many marine animals – as well as some insects such as fireflies – produce their own light, this is the first time it has been found in larger sharks.
The researchers suggest the sharks’ glowing underbellies may help them hide from predators or other threats beneath them.
They say the bioluminescence is achieved through thousands of photophores (light-producing cells) located within the sharks’ skin.
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科学者たちは、ニュージーランド沖に生息する3つの深海サメ種が暗闇で光っていることを発見したと言います。
調査によると、この種は昨年1月にニュージーランド東部の海底のChatham Riseから採集されました。
そのうちの1つであるヨロイザメは、現在知られている最大の発光脊椎動物であり、最大180cm(5フィート11インチ)に達します。
生物発光は、ブラックベリーランタンシャークとサザンランタンシャークでも確認されました。
この3種はすでに海洋生物学者に知られていましたが、生物発光の現象(発光する生物)が確認されたのはこれが初めてです。
多くの海洋動物(およびホタルなどの一部の昆虫)は独自の光を発しますが、大型のサメで発見されたのはこれが初めてです。
研究者たちは、サメの輝く下腹が、サメが捕食者やその下にある他の脅威から身を隠すのに役立つ可能性があることを示唆しています。
彼らは、生物発光はサメの皮膚内にある何千もの発光器(光生成細胞)を通して達成されると言います。
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いままで、ハダカイワシなどの小さ魚(主に被食者)が腹部に発光器を備えていて、光のない深海で自分の下(腹部)側から襲われるのを避けるために、海面の光と溶け込む形で腹部の発光機使い、捕食されない様にというのが、大きな仮説でした。
でも、このようにサメが腹部を中心に発光器を持っているという事はどういうことになるのですかね。
もしかしたらこのサメも襲われる可能性が高い。(さらにもっと生態系上の上位(捕食者)がいるという事になるのでしょうか。)
それともその発光器を使って、小さい魚をおびき寄せるために使っているのでしょうか?
なぞは深まるばかりですね。腹部が他の部分より多く発光器があるというのもポイントになってくるのかもしれませんね。
今後も、いろんなところにアンテナを張って、面白い記事があれば紹介していきたいと思います。
原文の記事はこちらから
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https://www.bbc.com/news/world-asia-56256808