繫殖コーナー #33 トウゴロイワシ編

繁殖コーナー 

皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!

話題に入る前に1つお知らせいたします。今後は土曜日を担当しておりました「キセジョのこぼればなし」に代わり「繫殖コーナー」が土曜日担当になります。なので日曜日での更新は今回が最後となりますので宜しくお願い致します。

 

では、本日の主役はこちら!

 

こちらはトウゴロウイワシの稚魚になります!

トウゴロウイワシは名前に「イワシ」とはいっていますが、ボラやダツに近いトウゴロウイワシ目に属する魚です。

イワシの特徴である鱗のもろさと違い、トウゴロウイワシの鱗は死んでも剥がれにくい点が特徴です。

大きさは10~15cmにまでなり6~8月の産卵期は堤防から釣られる機会が多いと言われている。

鱗は処理しずらく骨もしっかりしているため釣り人には外道として扱われることもあるが、しっかり調理することで非常に美味な魚であるため好んで釣られることもあるそうです。

食用としては流通には乗らないものの一定の価値があるトウゴロウイワシですが、観賞魚業界でも人気があります。

展示生物としてはもちろんですが、ある程度の大きさの生物に対する活餌としても用いられます。

生物の中には活餌でないと餌付けさせることが困難な生物もいるため、的確な大きさで丈夫なトウゴロウイワシは餌用としても価値が高いです。

 

そんなトウゴロウイワシですが卵からの孵化、仔魚の成長は研究されているものの、水槽内での繁殖までは積極的に行われていません。こちらの写真の個体も弊社裏の岸壁にて群れから外れた個体のため養殖したものでありません。現状は時期になれば採集することも可能ですがそれに甘んじることは非常に危険なため、飼育している個体を増やせられるよう経過観察をしていきたいと思います。