皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!
今回は過去にも取り上げましたがナンバリングされていなかったため、改めて書かせていただければと思います。
こちらはカゴカキダイの幼魚です。
カゴカキダイは日本全域の岩礁域に生息し、ハワイ諸島やオーストラリア、中国近海にも分布しております。
幼魚は4~7月と10~1月にタイドプールなどの浅場にて餌を食べるためよく見つけることができます。
幼魚期はセイタカイソギンチャク(カーリー)を捕食してくれることから観賞用として大人気ですが、成魚になるとカーリーを食べなくなり食欲旺盛な点であまり好まれないことが多いです。
ただ非常に丈夫な魚なので初めて海水魚を飼ってみたい方にはお勧めの魚です。
また流通してはいないものの非常に美味なので、一部の釣り人には食として人気の魚となっております。
そんなカゴカキダイですが一般家庭の水槽でも産卵するなど繁殖のチャンスは多くみられるものの、産業資源目的としては繫殖を頻繁に行われていないようです。
幼魚、成魚ともに価値の高いさかなであるので、年に2回あるとされている産卵期を目指して今飼育している成魚を注意深く観察していきたいです。