皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!
早速ですが今回も本題に入りたいと思います。
こちらはナンヨウツバメウオの幼魚になります。
ナンヨウツバメウオの幼魚は岩手県以南の太平洋岸の各地で多く見られ、成魚は琉球列島以南に多く見られる魚です。
幼魚期は背鰭と臀鰭が長く、体色は枯れた葉のような茶色となっています。この特性を生かし枯葉に擬態し、流れ藻などと共にユラユラと泳ぎ移動します。そのため漁港や内湾でよく見ることができます。
成魚に成長するにつれ特徴的な背鰭と臀鰭は短くなり、体色は茶色から銀色に変化していきます。生息域も沿岸のサンゴ礁域に移動し単独か数匹の群れを作ります。
幼魚期はその見た目から観賞魚として人気はありますが、全長50cm程にもなり見た目も変わるという点から一般の方からご注文頂く機会は少ないように感じます。
また食用としては流通していることは少ないですが、国外では非常に美味な魚として一般的によく食べられているそうです。そのため一部の釣り人には人気の魚となっております。
そんなナンヨウツバメウオですが繁殖活動に関する記録や研究はなく謎の魚となっております。
私も幼魚のナンヨウツバメウオは多く飼育してきましたが成魚の飼育経験がないため、成魚まで成長させる又は成魚を飼育する際はどんな環境が繁殖に適しているか色々試していき観察したいと思います。