皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!
早速ですが本題に入りたいと思います。
こちらはタツナミガイになります。
タツナミガイは房総半島以南の太平洋側に広く分布しているアメフラシの仲間です。
写真の個体は5cm程ですが最大で30cmにもなると言われています。
名前にもある通り貝の仲間でもありますが、体表は柔らかく体内に小さく平たい貝の名残があります。
餌は苔などの藻類を食べるため、観賞魚業界では苔掃除屋として人気があります。
ただアメフラシ同様刺激を受けると紫色の液を出す特徴と餌となる苔がないと長期飼育ができない点から、他のお掃除生体に比べ少し飼育が難しいと考えられます。
また国内では食べられていませんが海外では内臓や卵を食用としている国もあるそうです。
そんなタツナミガイですが5,6月が産卵シーズンと言われており、緑色のソウメンのような卵を産み付けるそうです。
食用としての価値が国内でないからか繁殖に関する実験や事業はあまり行われておりません。
個人的にタツナミガイは飼育経験は何度もあるけれど1年以上同じ個体を飼育したことがなく卵も見たことがないため、今後の飼育下で産卵をした際は幼生の姿やその生活史を観察できればと思います。