お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!
早速ですが本題にいきたいと思います。
こちらはオオグソクムシになります。
オオグソクムシは水深150~600mに生息するダンゴムシやフナムシと同じ等脚目の仲間です。
海底に沈んだ死骸を食べることから「深海のお掃除屋」としても有名です。
ダンゴムシと同じように外敵から身を守るため体を丸くすることができますが完全に丸くなることができず、その代わりに遊泳肢というヒレのようなもので泳いだり口から吐瀉して悪臭で撃退するなどの防衛方法をとっています。
食用としてはあまり流通しておりませんが特徴的な見た目と丈夫さから水族館だけでなく一般の方からも多くのリクエストを頂く大人気深海生物です。
そんなオオグソクムシの繁殖方法ですが「覆卵葉」と呼ばれる膜のようなものと腹の間で卵を抱えます。
その様子を鳥羽水族館さんのブログにてご紹介されていましたので、よろしければ下記リンクでご覧いただければと思います。
オオグソクムシが抱卵していました | 鳥羽水族館 飼育日記 (aquarium.co.jp)
私も何度か捕獲したオオグソクムシが抱卵しており赤ちゃんが生まれる様子を見たことがありますが、腹を突き破って出てくるようにも見えるなかなかインパクトのある出産方法をしています。生まれてくる赤ちゃんも親と同じ餌で飼育できるためぜひ繫殖に挑戦してみたいのですが、多頭飼いをすると共食いしたりと実は気を使うことが多い生体でもあります。
これから深海生物が飼いやすい時期になっていきますので、このチャンスを逃さずに挑戦してみたいと思います。