皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。
早速ですが本題に入りたいと思います。
こちらはイヌザメの卵になります。
イヌザメは西太平洋やインドネシアのサンゴ礁域に生息する小型のサメです。
幼魚期は白黒の縞模様をしていますが、成魚になるにつれ薄茶色に変化していきます。
名前の由来は胸鰭を使って這うように移動する姿が「地面を嗅ぎながら歩く犬」のように見えたことからついたと言われています。
性格は非常におとなしく、ペットとしてはもちろん水族館などのタッチプールでも人気の生体です。
そんな大人気のイヌザメですが写真のような卵を1度に2個産卵します。
卵が孵化するまでに約10ヵ月かかり、卵の殻が半透明なことから光を当てることで成長の様子を観察することができます。
イヌザメの繫殖例は水族館だけでなく一般家庭でも報告されていますが、その中で海遊館さんではメスだけの水槽で産卵した面白いケースもあります。下記リンク先にて掲載されていますので気になる方はよろしくお願いいたします。
イヌザメのたまご|海遊館とつながる|海遊館 (kaiyukan.com)
写真の子を照らした様子からまだ孵化までには時間がかかるかと思いますが、生まれた後の成長、そしてメスだった場合は産卵できるようになるまで温かく見守りたいと思います。