皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。
今回で3回目の紹介になりますがよろしくお願いいたします。
こちらはボタンエビの卵になります。
ちなみにこの卵は下の写真の子が抱えています。
過去2回ボタンエビについては取り上げておりますので気になる方は下記リンク先にてよろしくお願いいたします。
繁殖コーナー #26 ボタンエビ編 | ブルーコーナージャパン (bluecornerjapan.com)
繁殖コーナー #26 Part2 ボタンエビ編 | ブルーコーナージャパン (bluecornerjapan.com)
振り返ると毎年1回は取り上げているボタンエビですが、今回初めて発生の進んだ抱卵個体を撮影することができました。
なぜ撮影に時間がかかったか思い返すと、ボタンエビは非常に丈夫で親と同じ姿で生まれてくる赤ちゃんも飼育が容易なため、他の深海性甲殻類よりかける時間が少なかったことが撮影できていなかった要因かと思います。以後反省しなくてはいけない点です。
ボタンエビは成熟するとまず雄となり、その後雌と交尾をしたのちに雌へと性転換すると言われています。一度雌になった個体は生涯年一で産卵します。つまり雌をうまく飼育続け雄を効率よく供給できれば完全養殖も夢ではないかと思います。これまで相手にした深海性甲殻類の中で一番手間がかからないからこそ後回し気味になっていましたが、改めてしっかり向き合いたいと思いました。