皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。
今回はこちらを題材にしたいと思います。
こちらはニシキフウライウオの稚魚になります。
ちなみに写真の子を産んだ親がこちらになります。
ニシキフウライウオは房総半島以南の浅い岩礁域に生息するウミシダ類の付近に生息する魚です。
非常に独特な見た目ですがウミシダ類によく似ており、擬態することで身を隠し守っております。
大きさは10cm未満でまとまって捕獲できないため食用としては流通しておりませんが、観賞用として古くから人気の高い種です。
そんなニシキフウライウオですがダイバーさんによる産卵行動の撮影は成功しております。ニシキフウライウオのメスは卵を抱卵し孵化するまで抱えるため、上の写真のように腹部が膨らんだ写真を見ることができます。気になる方は「ニシキフウライウオ 繁殖」で調べてみてください。
ただ水槽内での産卵は情報がなく、そもそも長期飼育が難しい種となっております。今回の写真の稚魚は入荷した個体が元々抱卵しており、厳密には水槽内で繁殖した子ではありません。飼育難易度は非常に高いかと思いますがしっかりと記録をとれたらと思います。