皆さん、1週間ぶりです。繫殖コーナー担当のタイユーです。
今回はGW中の定休日期間に始まった深海性甲殻類の卵の飼育日誌を記したいと思います。
まずはタカアシガニの卵になります。写真の卵は飼育していたメスの抱卵個体が死んでしまったため採集しました。
タカアシガニは水深150~800m付近に生息する世界最大のカニで、食用,観賞用共に需要が高い種です。
大きくなると5、6mにまでなるタカアシガニですが、卵は1粒1㎜にも満たない赤い卵になります。
この採集した卵もしっかり管理すれば孵化することは研究結果が出ておりますが、いっぺんに同じ水槽で管理した場合水質悪化が起こりやすく卵がだめになる可能性が高くなるという情報がありました。
そのため…
数個に分けて個別管理する方法をとりました。
これにより卵の全滅を避ける方法なのですが、この方法は必ず毎日水替えをしなければいけません。そのため定休日期間中も毎日出社し約2時間の水替えを行っております。
無事孵化するかはわかりませんが、孵化までに必要な期間である約11か月は頑張って管理していきたいと思います。
そんなわけで定休日が休みではなくなった2022年GWでした。