皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。
本日は縁あって弊社に来たこちらを紹介したいと思います。
こちらはオオセの幼魚になります。
オオセは千葉県以南から山口県日本海側以南までの水深200ｍ以浅に生息している底生性のサメです。
一般の方がイメージするサメの体型とは大きく異なる平たい体で、海底でジッと動かず頭上にきた獲物を捕食します。
写真の幼魚は約20cmと小型ですが、大きくなると1mを超えます。福岡県にありますマリンワールドさんにてオオセ親子について記事がございましたので、気になる方は下記リンク先にてよろしくお願いいたします。
赤ちゃんと卵 | マリンワールド海の中道 (marine-world.jp)
不思議なサメのオオセですが一部地域では食用として流通しており、様々な調理方法で食べられているそうです。
観賞用としては変わった形をしていることから一定の人気があるものの、成長すると１ｍを超えること，頭上を通る吞み込めるサイズの生物はほぼ食べられてしまうことから、一般家庭では飼うことが難しい種となっております。
そんなオオセですがいくつかの水族館にて繁殖例があり、大阪府にあります海遊館さんではお腹の中のエコー映像も公開されております。
オオセが出産しました！｜海遊館とつながる｜海遊館 (kaiyukan.com)
卵胎生であることや1度の出産数など判明していることはありますが、まだまだ自然界での生体に謎の多い種となっております。食用としての価値もありますので授かった写真の子達をしっかりと見守り、水槽内での完全養殖がどこまで可能化も見れればと思います。