今朝も風が強い沼津でしたが
最近、泥棒が出るブルーコーナーなんですよ
風の強さをもろともせず、堂々と魚をつまんでいく泥棒
1週間ほどまえから、建物の外にある水槽の中の魚に傷が見られはじめ
なんでだろうと、原因を思案していたのですが
スタッフの一人が目撃したのです、泥棒する犯人を・・・
そう、それは
アオサギという鳥
養殖魚を堂々とついばんでいくことで業界では有名な鳥です⁈
田んぼや畑だったり、池や海の近くでも普通に見かける鳥なのですが
この鳥が泥棒さん、水槽の魚を捕まえようとしていたのです。
以前、高知でクロマグロの養殖に携わっていた時に初めて知ったのですが
なかなかに大胆な鳥です。
1辺が10mもある四角い生簀で、全長で35センチサイズの若いクロマグロを100尾ほど収容している筏生簀でのこと
水中のクロマグロを生簀の上からよく見ると、人差し指の大きさくらいの丸い刺し傷が見られるマグロが何匹か見えました。
漁師さんに「あの丸い穴傷は何ですか?」と聞いてみると
隣の生簀にちょこんと休んでいるアオサギを指さして「あいつだよ」と言って
急に鉄砲を構えるような姿勢で「ドーン」と大きな声を出され「アオサギが狙ってるんだよ」と教えてくれました。
その大きな声に自分はびっくりしたのですが、撃たれた?アオサギは慌てることもなく悠々と羽を広げて飛び立ちました。
生簀には天井網といって、外敵・鳥から守る為のネットが張られているのですが
その鳥よけの網越しにマグロを突き刺して持ち上げようとするアオサギ
当然ですが網の目は2センチくらいなので、35センチサイズのマグロが網の目を抜ける・通るはずはなく
アオサギが持ち去ることはできませんが、刺された傷跡だけはクッキリと残ります。
刺されたクロマグロは、餌食いは他のマグロと負けず劣らずで、背中の傷もなんら問題なく順調に成長しました。
魚は背中の傷には強く、腹側の傷には弱いということを、この一件から学習したのですが
アオサギの貪欲さも思い知らされました。
ブルーコーナー周辺では見かけることは無かったアオサギ、外にある水槽に魚を入れても大丈夫だろうと
警戒していなかったのですがスタッフが何度か水槽の上にとまっているのを目撃
なんか嫌な予感はするものの、漁師さんと同じように天井網まではいらないだろうと
簡単なブルーシートで水槽を半分ほど蓋をしました。
その後アオサギを見かけるたびにドーンと大声を出してはいたのですが
昨夜から早朝の合間にシートの隙間から合計6尾の魚を持っていかれました。
嘘だろ~
この言葉が真っ先にでたのですが、甘かった~見くびった~
セミホウボウ
鳥のように胸鰭を広げたセミホウボウ
顔も鳥っぽいですかね
運転においては、嘘だろ~と思える場面はたくさんありますが
事故を起こさない為には、「だろう運転」ではなく
常に「かもしれない運転」を心掛けましょう。
ブルーコーナーは
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飛んでいけ~アオサギ!
来週は西日本へ飛んでいく私で~す