毎年9月中旬から翌年の5月中旬までが駿河湾での深海底引き網漁の漁期になります。
この9ヵ月間の間だけで深海生体の収集をしています。
月に2回乗船できても18回しか収集する機会がありません。
さらに9月~12月は海水の表層水温が高いため乗船してもなかなかうまく生かすことが難しいのが現状です。
天候が悪くて乗船できない月が増えるとさらに注文が溜まってしまいます。
でもそんな中で助けてくれる人たちがいます。
それは底曳き網船の漁師さんたちです。
乗船したときに欲しい生物の話をすると覚えていてくれて乗船できない日に『獲れたよ』と連絡をくださいます。
今日も連絡をいただきすぐさま港へ直行。港は沼津港か戸田港。
今回は戸田港へ。戸田港も古くから深海底引き網漁をやっている深海のメッカの1つです。
今日は大量にイガグリガニをいただきました。
その他,ニホンヤモリザメ・ミドリフサアンコウ・ヨロイザメ・リンボウ貝など珍しい深海魚をいただきました。
市場へ卸さずに生かすように処理してもらい状態よくいただけるのは本当にありがたいことです。
自分たちの力だけで販売ができているわけではないということに感謝の気持ちを忘れずに仕事に取組まなければいけません。
気になる生体がいればお問い合わせをいただければ採集状況,ストック状況などもご案内させていただきます。
漁期も残すところあと2か月。
是非,ご検討していただければと思います。