給餌輸送
波乱に満ちたクロマグロ稚魚の輸送が始まりました。
走行中、水槽のカメラでマグロの泳ぎ方に何か変化がないかを
常に確認します。ちょっとした違和感が後に命取りとなるからです。
今回の輸送で最も難しかったのは、輸送中に給餌を頻繁にしなくては
ならないこと。一般的な活魚輸送では逆に”餌止め”と言って輸送日の
数日前から餌を止めるのが常識になっています。ところがマグロの
稚魚は頻繁に餌を食べないと痩せてしまい、水族館に生きて到着した
としても餌を食べてくれなくなることもあるのです。
輸送途中に餌をあげた時にマグロはちゃんと食べてくれるのか?泳ぎ方
に変化はあるのか?輸送水の汚れはどうか?モニターで確認するとともに
パーキングで水質を計ってあらゆる対応に備えます。
ありえない輸送
条件に押しつぶされそうになりながら、ハンドルを握る手に汗が滲みます。