皆さん、お疲れ様です!繁殖情報タイムズ担当のタイユーです!
今週末は天気も良く全国的に規制緩和が始まったこともあり、
釣り人を多く見かけるようになりました。
少しずつ活気が戻って嬉しい半面、気を抜いてまた
寂しい日々にならないよう、気を引き締めて生きたいと思います!
さて、本日の主役はこちら!
…またしても何か分かりづらいものが主役ですが、
これはアオリイカの卵です!
アオリイカは食用として用いられる代表的なイカの仲間であり、
生息域は日本周辺だけではなく、フィリピンやタイなどでも確認されています。
アオリイカの産卵時期は5~8月といわれており、6~13個の卵が入った
卵嚢(らんのう)と呼ばれるものを産み付けます。
伊豆のダイビングスポットでは、人工的に設置した産卵場に産み付けた
卵を見れるだけでなく、運が良ければ産卵風景も見ることができるので、
ご興味ある方は体験していただければと思います!
そんな食用にも用いられるアオリイカですが、
実は完全養殖が非常に難しい種類でもあります!
これまで全国で多くの研究がされ、生まれたばかりの赤ちゃんへの餌の発見や
人工飼料の作成などあらゆることが可能となっていますが、
食用として流通に回せるほど大量に生産できるようにはなっていません。
私も学生時代、アオリイカの養殖研究のお手伝いをした経験がありますが、
個人的に1番の難問は…
食欲が旺盛で、共食いをする習性があることです!
当時は餌を1日に何度も分けて、常におなかを満たすことで共食いを防ごうとしましたが
習性であるためかなかなか共食いを止めることができなかったことを覚えています。
着々と研究は進んでおりますが、年々漁獲量が減って貴重な生き物となっております。
研究が難しいことを体感しているので、少しでも研究に尽力できるよう
情報収集していきたいと思います!