こんにちは。本日は、魚に感染するウイルスについてお話しさせて頂きます。
そもそも、魚もウイルスに感染するの?という疑問があるかと思いますが、
魚もウイルスに感染します。
さらに、魚がウイルスに感染したかどうか調べるのに
最近よく聞く、『PCR』によってウイルス遺伝子を検出します。
ここまで聞くと、人と似ていますね
人がウイルスに感染すると、そのウイルスに有効な薬があったり、
インフルエンザなどはワクチンがあったりと
ウイルスに対して治療法や予防法が確立しています。
しかし魚の場合、治療法や予防法があまり確立していないのが現状です。
例えば、ブリ・マダイ・ヒラメ(すみません、写真はカレイです。) など食用として人気の魚たちが感染する、
『リンホシスチス病』という病気があります。
その名の通り、リンホシスチスウイルスによって引き起こさせるのですが、
感染すると体中に腫瘍ができます。
基本的には自然治癒で治るのですが、見た目が悪くなることから
せっかくの美味しいお魚の商品価値が下がってしまいます。
古くから知られているウイルス病なのですが、その有効な治療法はなく、
その結果 “ウイルスの耐性を持つヒラメを作る” という研究が進められています。
え、そんな方法なの!? と驚かれるかと思います。
もちろんウイルスによっては、ワクチンで防げたり、水温を上昇させることで治療する方法で効果を得られたりしますが、
なかなか人と同じように、このウイルスにはこの薬というようにはいきません。
研究所の方々や大学の先生方の絶え間ない努力によって、明らかになり私たちの生活がより豊かになっているのです。
ブルーコーナーでは、研究材料の提供も行っております。
少しでも研究のお役に立てるよう、使って頂ければと思います。
ちなみに、人に感染する魚病ウイルスは報告されていません。
しかし、突然変異により人に感染するウイルスが誕生する可能性もあります、、、
ウイスル小話はこの辺りで一区切り。
次は何についてお話ししようか考え中です。