皆さん、お疲れ様です!繁殖情報タイムズ担当のタイユーです!
世間は梅雨入りが始まったとのことですが、伊豆は晴れている時間のほうが長いように感じます。
私は晴れているタイミングを見計らってあわしまマリンパークにお邪魔しました。
久しぶりにお邪魔しましたが、各水槽がヴァージョンアップされており非常に楽しかったです。
皆さんも普段近すぎてあまり行かないような場所の魅力を探してみるのはいかがでしょうか?
タカアシガニの卵を紹介いたします!
上の写真は会社内で卵を取り出した時のものです。親が死んでしまい卵の世話ができない時などに
人工的に世話できるよう取り出しております。
そんなタカアシガニは岩手県から鹿児島県までの太平洋岸に分布し、
水深150~800mまで生息しているといわれています。
カニの中では最大級に大きくなり、5.5mにもなった個体もいます。
沼津で行われている深海底引き網漁でも漁獲され、名産となっております。
また食用だけでなく観賞用としての価値も高く、国内だけではなく海外からも
注文がある人気の生き物となっております。
タカアシガニは深海に生息していることもあり、生体も謎に包まれていることが多くあります。
そのためまだ完全養殖の技術ができておらず、研究もしている方が非常に少ない生物です。
ただ静岡県水産試験場では人工的な孵化も成功しており、あわしまマリンパークなどの水族館でも
脱皮殻などを展示して成長過程見ることもできます。
近年タカアシガニの漁獲量も減っている傾向にあるので、
人工的な孵化からでも成功させ、研究に尽力していきたいと思います。