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2020/12/2

世界の海ザッピング 31話

水族館の生き物で人気がある生物として、タツノオトシゴがあります。
でも、このタツノオトシゴはヨウジウオ科タツノオトシゴ属(Hippocampus)の一種で、その他にも50種近く同じ仲間がいます。

 この種類の特徴は、メスが卵(未授精卵)をオスの育児嚢というおなかの袋に渡して、その袋の中で受精させ、ある程度成長したら子供がおなかの中から子供が出てくるという、究極のイクメンの繁殖方法です。
 なので、オスメスを判別するのはおなかに袋があるのがオス。袋のようなのがないのがメスととても分かりやすいです。

 海外のGardianという生物雑誌の記事で、ピグミーシーホース(Pygmy Seahorse)の記事が出ていたので、ご紹介。

Title:The secret world of pygmy seahorses, where males give birth (ピグミーシーホースの隠された世界ーオスが出産する)

 このエッセイでは、Denise’s pygmy seahorseにを中心に記載されていて、その生態が紹介されています。
 ピグミーシーホースは体長が2cm程度の小さい種類で、日本にも沖縄の比較的深い(20-50m)海に生息しています。ほんとがヤギと呼ばれる、ソフトコーラルと一緒に生息していて、ヤギと同じような色で擬態していると言われています。

 なかなか水族館でも見ることができない種類で、ワシントン条約のCITESに係る生物なので、なかなか海外からも来ることがありません。

 是非写真だけでも見て、こんな生物がいるんだぁと思っていただけるだけでありがたいです。
記事へのリンクは下の写真をクリックしてください。

 

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